FC2ブログ
午後23時、アメリカ南部にて
アメリカのテキサス州ヒューストンに駐在する筆者が当地にて感じた様々な事柄をお伝えします。
10 | 2018/11 | 12
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

LAの中の日本、そしてその多様性
今回は番外編的に、週末に旅行で訪れたロサンゼルスについて書いてみたい。

以前、ある国や都市での韓国系人口の数は日本人の10倍であり、中国系人口の数はその更に10倍となるという法則を紹介したが、面白いのは今回の旅行に参加していたメンバーの中でも、それに似た法則が作用していたことだ。今回の旅行には、シカゴ在住の友人と、ロサンゼルス在住の友人が参加していたのだけど、彼らに聞いた話では、ヒューストンの日本人人口がおよそ二千人に対し、シカゴの日本人人口は2万人、ロサンゼルスの日本人人口は20万人らしい。そして、ロサンゼルスの場合、既にアメリカ国籍を持っている日系人は含めずにその数なのだ。(2000年の統計では、約80万人の日系アメリカ人のうち、三分の一強がカリフォルニア州に住んでいるという。)

そう、ヒューストンに住んでいると、アジア系の人々の中での、日本人人口に対する中国系人口の多さに圧倒されてしまうのだが、ロサンゼルスにはそのヒューストンの中国系人口と同じくらいの日本人が住んでいるのだ。そして、ヒューストンで中国系の人々がチャイナタウンを形成している様に、ロサンゼルスでは日本人及び日系人がリトルトーキョーと言われる日本人街を形成している。もちろんそれは、ロサンゼルスに住んだことのある人であれば、当たり前の事実ではあろうのだろうけれど、ヒューストンでの生活の中で、ある民族集団がその人口の大きさに比例して、規模の大きなコミュニティーを形成しているのを感じている身としては、日本人街を形成するだけの規模の日本人がいるという事実だけでも胸が熱くなる思いがするのである。

リトルトーキョーには、日本語の看板が掲げられた小売店やレストランが並び、「小東京交番」と書かれた交番まである。僕としては、アメリカでの生活に多少は慣れてきている実感があったのだが、日本風の建築や日本語に囲まれて何となく安心感を感じている自分に気づき、やっぱり自分は日本人だなあと改めて痛感する。そして、ロサンゼルスで、戦時中の強制移住等の困難等を乗り越えて、今日に至るまでそうしたコミュニティーを築いてきた日系人の人達の努力に、深い尊敬の念を覚えるのだ。
litttok.jpg



しかし、更に僕が感銘を受けたのは、そうした日系人を含め、移民に対して向けられているロサンゼルスという都市の懐の広い感受性である。あくまで偶然ではあるのだが、今回の訪問時、ロサンゼルス郊外にあるゲティ美術館を訪れた際、"Japan Modern Divide"と題して、日本の写真家、濱谷浩の写真が展示されていた。濱谷浩は戦前から戦後にかけての昭和期の日本で活躍した写真家であるが、深いリアリズムに基づき、地方に生きる日本人の風土を撮影し続けた人物だ。今回の展示では彼のライフワークである「裏日本」というテーマを前面に出して、新潟や青森など日本海側の日本における田植えや銭湯の風景など、海外になかなか発信されることのない、地方の日本のありのままの姿が描き出されていた。そして、そうした写真の一枚一枚を、日本という国の多様性を理解しようとするかの様に、食い入る様に見つめているアメリカ人の訪問客が多数いたのである。

もっとも、よりロサンゼルスの柔軟性を示すのは食文化かもしれない。ヒューストンには一軒もなく、僕の魂の栄養不足を招いているラーメン屋が、ロサンゼルスには至るところにあるのである。しかも、現地の人達にも人気の様で、アジア系に限らず、多くの白人もラーメンを楽しんでいた。そしてうれしいことに、その味は日本にも負けないくらい洗練されており、日本を出発した日以来7ヶ月ぶりに「つけ麺」を食べた時には、余りの美味しさに、思わず涙が出そうになってしまったのである。

アメリカに100年以上も前から移住し、アメリカ社会の中で活躍している日系人移民の方々への尊敬と感謝の気持ちを忘れずに、アメリカの中の日本人として頑張っていきたい。

tsukemen.jpg
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://ryusozan.blog64.fc2.com/tb.php/15-a96c5b6f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

タツヒコ

Author:タツヒコ
アメリカのテキサス州ヒューストンに駐在する商社マンです。

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。