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午後23時、アメリカ南部にて
アメリカのテキサス州ヒューストンに駐在する筆者が当地にて感じた様々な事柄をお伝えします。
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スーパームーンとNASAの向かう先
今夜は、全米でスーパームーンと呼ばれる満月が通常より大きく、明るく見える姿が観察できるようだ。スーパームーンは地球の周りを楕円軌道で回る月が、地球に最も接近するために起きる現象だという。ただ、最も接近するといっても、地球と月の距離は約35万7千キロはある。しかし、今から44年前の1969年の時点で、約35万7千キロどころか、実際に月の大地に降り立った男がいる。「That's one small step for a man, one giant leap for mankind(これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類全体にとっては大きな飛躍である)」という名言を残した、アポロ11号の船長、ニール・アームストロング氏である。

目立った観光スポットに欠けるヒューストンの中で、観光という意味では個人的な一押しがNASAだ。ヒューストン市街から南東に30分ほど行ったところにNASAの施設の中でも最大の面積を誇るジョンソン宇宙センターがあり、スペースシャトルや国際宇宙ステーションの運用・管制や宇宙に関する研究開発、宇宙飛行士の訓練等を行っている。最近では、ヒューストンのNASAを主な舞台にした漫画『宇宙兄弟』が、ヒューストンの名前を日本でも多少は浸透させたことと思う。

Johnson Space Center
http://www.nasa.gov/centers/johnson/home/index.html

公式なNASAの施設の横には、ディズニーが運営するスペースセンターヒューストンがあり、アポロ時代の管制室や宇宙飛行士の訓練センターを見学できる目玉のトラムツアーに加え、スペースシャトルの打ち上げを疑似体験できるアトラクションなど、大小の宇宙に関するアトラクションが設けられている。また、トラムツアーの終点では、アポロ時代のものとはいえ、サターンVなど実際のロケットに触れることもできるのも魅力的だ。そして、ここの特徴は、観光客を飽きさせない様に配慮してか、非営利の施設の割にはかなり頻繁にアトラクションの内容が変わることだ。

nasa1.jpg

土曜日、海外からのお客様のアテンドで久しぶりにNASAに向かうと、相変わらず子供たちを中心としてヒューストンの中でも最大級の賑わいを見せる様子はそのままだが、施設内で最大のIMAXシアターでの上映作品の中で、前回僕がかなり感動して目頭が熱くなった「スペースシャトルの歴史」という数十分の映画がなくなっていて、その日の日中、お客様にその映画がいかにいいかを力説していた僕は戸惑ってしまった。ただ、それは基本的にうれしい戸惑いであり、その代わりに上映されていた「国際宇宙ステーション」という映画は、改めて宇宙開発のロマンの中に僕の心を引き戻す。

国際宇宙ステーション(ISS)は、その名の通り、アメリカ、ロシア、日本、カナダ、ヨーロッパの各国の宇宙開発機関によって、国際的に建設が進められる宇宙ステーションである。既にアメリカとしてのスペースシャトルの発射を終了させ、ISSへの宇宙飛行士の輸送にしてもロシア等に頼るなど、海外の機関との相互依存を深めるNASAにとっては、名実ともに目玉プロジェクトだろう。映画の中では、青く輝く地球をバックにしてISSの姿がある種の美しさを伴って映し出されるとともに、ISSに関わる宇宙飛行士たちが、最近の、そしてこれからのISSにとって、いかに異文化間の相互理解が重要かを力説していた。とある宇宙飛行士は言う、ISSで作られようとしているのは、どこの国の文化でもない、「スペース・カルチャー」であると。

思えば、宇宙開発というのは、国家や民族を問わず、世界中の人々が共通の夢や目標に向かって協力できる貴重な存在だと思う。テキサスの北部、ダラスに程近い荒野でロケットの試験発射等を行い、ISSのプロジェクトにとっても欠かせない存在となりつつある宇宙ベンチャー企業、スペースXのニュースにも、人種を問わず多くのアメリカ人がアツくなっている。

「人類全体にとって大きな一歩」と言ったアームストロング船長だったが、当時彼が月の大地に突き刺したのは、一つの国家の象徴である星条旗であった。これからの多文化が共存する宇宙開発でこそ、彼の一歩が本当に人類全体にとって大きな一歩だったかが問われることになるのだろう。

写真は、かなり見にくいけれど、まるでF1カーかと思うばかりに、スポンサーであるRed Bullのロゴを全身にあしらった宇宙服。宇宙まで届く翼を授けてほしい!

nasa3.jpg


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アメリカのテキサス州ヒューストンに駐在する商社マンです。

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