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午後23時、アメリカ南部にて
アメリカのテキサス州ヒューストンに駐在する筆者が当地にて感じた様々な事柄をお伝えします。
10 | 2018/11 | 12
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ヒューストン日米協会45周年パーティーに寄せて
昨日当地で開催されたヒューストン日米協会(JASH)の45周年記念パーティーに、日米協会の方からご紹介頂くという非常に光栄な機会を頂いた。御厚意に対する自分なりの感謝の意味も込めて、昨日のパーティーのことについて書いてみたい。

日米協会は、当地で暮らす方はご存知の通り、日米の相互交流に関しては最大の規模を誇る非営利団体で、ビジネス、文化交流、教育等の分野で、様々なイベントやプログラムを実施している。そのこともあり、昨日のパーティーには45周年を祝うために、日本とアメリカ側の双方から、当地の主要な企業や組織の代表の方が集まっており、急遽レンタルしたタキシードで身を固めた僕は、借りてきた猫の様になっていた。そして、総領事など当地の代表者による挨拶の後、今回のパーティーのために遠方より駆けつけてスピーチをされた二人の人物の力強い言葉に、僕は更なる気後れを少し感じる一方で、より強く、この土地で頑張っていこうという決意を改たにさせられたのだった。

一人目は、アメリカ側より、トーマス・シーファー元駐日アメリカ大使。2005年から2009年まで駐日大使を勤め、当時ニュース等でもよく名前を聞いた人物だ。恥ずかしながら知らなかったのだが、テキサスとは非常に関係が深く、そもそもテキサス州フォートワースの生まれであるシーファー氏は、テキサス大学で学んだ後、テキサス州下院議員の職を3期勤め、またビジネスの世界でも、いまやダルビッシュを抱えるテキサス・レンジャーズの誘致に中心的役割を果たすなど、常にテキサスと供に生きてきた様な人物だ。

シーファー氏はアメリカ人らしく時にユーモアを交えて日米関係についてスピーチしていたが、駐日大使時代に自信が深く関わった在日アメリカ軍再編について触れた時は、こちらが圧倒される程の勢いで、こう自分の主張を表明していた。

「いまや在日アメリカ軍は日本の地域社会にとって重荷であるという人がいますが、北朝鮮その他の脅威を抱える日本や東アジア諸国の安全保障にとって、アメリカ軍の存在、そして日米安保のパートナーシップは不可欠なのです。東アジアに限らず、アメリカは世界の圧政に苦しむ人々に対して、民主主義や経済的繁栄をもたらし続けてきたのです。」

パーティーに出席していた多くの日本人を前にして、ここまで淀みなくアメリカ的価値、アメリカ的正義を体現できることには、日米安保に関する考え方の違いは抜きにしても、大いに感銘を受けたのだった。

そして、対する日本側のスピーカーとしてシーファー氏に続いてスピーチを行ったのは、三菱商事の元社長で現特別顧問の槙原稔氏。ハーバード大学を卒業後に1956年に三菱商事に入社、長年水産物の取引に関わった後、米国三菱商事の社長や本社の社長を務めた人物で、引退後も、企業の社外取締役や文化団体の理事として精力的な活動を続けている。御年83歳とは思えない堂々とした口調で、最近の黒田総裁による日銀の金融緩和など、日本の最近の経済・社会状況について解説されていた。

ただ、僕が最も印象に残ったのは、槙原氏がスピーチの後半で日本の将来について触れた時の発言だ。槙原氏はおもむろにこう語った。「日本にはまだまだ活用できていない「女性」という大きな資源があります。」水産物の取引については詳しくないものの、商社の世界は残念ながら、まだまだ強固な男性社会だと思う。その商社の世界の本流を長年生きてきた槙原氏が、このアメリカという土地で、極めてアメリカ的なスピーチの後に、そうした発言をしたことには大きな意味があったと思う。ちょうど、パーティーには槙原氏が言う女性の力を代表する人物からもメッセージが寄せられていた。現ヒューストン市長で、同性愛者であることを公言しているアニス・パーカー氏だ。

本当に、2013年の現在でも、日米関係は僕達日本人にとって、最も重要な二国間関係の一つだと思うし、日本とアメリカのそれぞれがお互いから学べることはまだまだあると思う。そして、アメリカ南部という保守的な地域の中にあって、エネルギーブームや規制の少なさに支えられた好景気の中で、より存在感を増しつつあるテキサスという場所、この地でそうした二つの国の相互理解に尽力されている日米協会の活動に改めて感謝の意を表したい。

写真はボランティアの皆さんによる花笠踊り。

写真 (15)





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アメリカのテキサス州ヒューストンに駐在する商社マンです。

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